学部時代の戦友
2002年10月14日久し振りに大学時代の友達からe-mailが届いた。
学部は一緒だったものの、あまり話す機会も無く、
3年の時まではお互いクラスで見慣れた顔、と言う
程度の間だった。4年の秋にプロセッサーの授業を
一緒に取っていらい親しくなり、就職活動でも
お互いに情報交換したり励ましあったりして来た。
そのクラス、名物教授が教える人気科目であると共に、
過剰な課題の提出量から、生徒達の間ではごく単純に
「地獄」と呼ばれていた。教授は筋金入りのワーカホリック
で、「プロセッサにパイプラインとキャッシュを付けたら
A+をあげるよ。」と彼が言った時は、クラス一同ジョーク
だと思って笑ったけど、彼の目を見て笑いは数秒で沈静した。
狭いCAD室で一緒に勉強している内に自然と
クラスメート同士で意気投合し、徹夜開けの日の出を
工学部ビルの屋上から一緒に眺めたり、コーヒーの
買出しに行ったりしてなんとか精神崩壊を免れていた。
あまりの忙しさに、クラスの外で今まで築いてきた
人間関係はもろくも崩れたけれど、クラスを通して
新しい友情を築けたのが嬉しかった。
出来上がったプロセッサはと言うと、アーキテクチャが
60年代の遺物である以前に、無数のバグがはびこるガラクタ
同様のシリコン隗だった。
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